先週の金曜ロードショーでハウルの動く城やってました。もう地上波で放送してたので、ネタバレも何もないよね。
ハウルの動く城は、私は映画館で2回見てますが、素敵なラブストーリーに仕上がってるので、結構、好きな人は好きではないかな。どうでもいいですが、主人公ソフィーは私のブログネームの由来の一つ。プライベートで、どっちの人と結婚しようかと、深く悩んでいた頃なので、当時、映画の内容が全く頭に入りませんでした。
原作表紙のソフィーは、もう魔女としか言いようがないのですが、アニメでは魔女面が表に出ないうえ、かなり穏やかで素直な性格になっています。出だしから、オシャレなラブストーリーを予感させる緩やかな流れになっています。
老婆の心の少女と、少女の心の老婆を併せ持つソフィーが、荒れ地の魔女によって、外見を老婆にする魔法の呪いをかけられてしまいます。この外見と内面の変化によって、上手にオンナゴコロを表現しています。
実際、キレイな女の子ほど、自分に自信がなく、男性の多くは釣った魚は放置するし、年を取ったらババア呼ばわりして、浮気に走ったりするので、愛の喪失の恐怖があります。
ハウルは浮気性なので、惹かれる心と、あきらめが交錯するソフィーを、妹のレティが励ましますが、皮肉にも、荒れ地の魔女が老婆に変えることで自信を取り戻し、ソフィーは積極的な性格になります。ちなみに、倉庫の箱の”Frucht”はドイツ語の果物でファフト、あえてドイツ第一次大戦期の時代背景であることを伝えています。原作ではお菓子の箱。
「ソフィーが助けてくれなければ、私は死んでいたでしょう」と王子が言うのは、ソフィーがカカシに命を与える魔法をかけたからで、皮肉なことに、これが戦争の引き金になります。
小屋から戻ったソフィーの先約に、荒れ地の魔女は負けを認めて、カルシファーと心臓を返します。
ハウルの動く城は、私は映画館で2回見てますが、素敵なラブストーリーに仕上がってるので、結構、好きな人は好きではないかな。どうでもいいですが、主人公ソフィーは私のブログネームの由来の一つ。プライベートで、どっちの人と結婚しようかと、深く悩んでいた頃なので、当時、映画の内容が全く頭に入りませんでした。
原作表紙のソフィーは、もう魔女としか言いようがないのですが、アニメでは魔女面が表に出ないうえ、かなり穏やかで素直な性格になっています。出だしから、オシャレなラブストーリーを予感させる緩やかな流れになっています。
老婆の心の少女と、少女の心の老婆を併せ持つソフィーが、荒れ地の魔女によって、外見を老婆にする魔法の呪いをかけられてしまいます。この外見と内面の変化によって、上手にオンナゴコロを表現しています。
実際、キレイな女の子ほど、自分に自信がなく、男性の多くは釣った魚は放置するし、年を取ったらババア呼ばわりして、浮気に走ったりするので、愛の喪失の恐怖があります。
ハウルは浮気性なので、惹かれる心と、あきらめが交錯するソフィーを、妹のレティが励ましますが、皮肉にも、荒れ地の魔女が老婆に変えることで自信を取り戻し、ソフィーは積極的な性格になります。ちなみに、倉庫の箱の”Frucht”はドイツ語の果物でファフト、あえてドイツ第一次大戦期の時代背景であることを伝えています。原作ではお菓子の箱。
ソフィーの作る衣類は、着る人を美しく見せる
劇中では、あまり語られませんが、ソフィーが作る衣類は、身につけた人を魅力的にする能力があり、帽子屋がとても繁盛しています。母親が遊び呆けられるほど繁盛するのですが、こじんまりした帽子屋には不相応に華やかな生活をしています。
このチート魔力で、ハウルがソフィーに対して一目惚れをしているようなのですが、あまり、恋する理由を探す無粋なことはしてはいけません。
水車小屋 逆時間シフトの始まり
極めてわかりにくい構図なので、図式化しました。
ソフィーには、未来の記憶があるらしく、過去の時点で、未来に起こる過去のことを発言しています。物語の始まりは水車小屋で、ハウル叔父VSカカシ王子、荒れ地の魔女VSソフィー、サリマンVSハウルの戦いが始まります。
- ハウル叔父VSカカシ王子
「ソフィーが助けてくれなければ、私は死んでいたでしょう」と王子が言うのは、ソフィーがカカシに命を与える魔法をかけたからで、皮肉なことに、これが戦争の引き金になります。
カカシを見つけたのが畑の近くなので、ハウルの叔父の小屋付近で、昔、王子に呪いがかけられました。小屋は生活感があるので、ハウルの契約の日の直前に不慮の死があったようです。実は、ハウル叔父とカカシ王子が戦い、ハウル叔父は命を落として使役悪魔が四散し、王子はカカシになってしまいます。
小屋には新型艦をモチーフにした文鎮があり、城のフォルムに活かされています。
星の子カルシファーは、天然物ではなく人工物で、John Donneの”流れ星をつかまえろ”のとおり、流れ星とマンドレイクと悪魔の股と人魚の歌と嫉妬の針で作ったもの。アニメでは、詩に忠実な形をしています。
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- 荒れ地の魔女VSソフィー
荒れ地の魔女は心臓を奪った者を自由にでき、ソフィーには、ハウルに予告状を渡す呪いと、老婆になる呪いをかけます。呪いの目的はハウルに対するもので、ソフィーへの呪いは、本来は手紙を渡して終わりのはずですが、自分の心理状態によって力を与えてしまい、呪いが継続します。
荒れ地の魔女はハウルの心臓を奪いますが、ソフィーは小屋前でカルシファーに名前を付けているので、カルシファーはソフィーの命令を聞きます(マルクルはカルシファーがソフィーの言うとおりにすることを疑問に思っている)。
小屋から戻ったソフィーの先約に、荒れ地の魔女は負けを認めて、カルシファーと心臓を返します。
- マダムサリマンVSハウル
小屋前でのカルシファーとの契約で、自分のためにしか魔法を使わなくなり、ハウルはマダムサリマンから離反して、自由気ままに生きていきます。マダムサリマンはハウルの契約を消滅させようと考えていますが、その場合、性格は自分に縛られ、マダムサリマンの後継者になります。
この世界では重力はしがらみと魔力を重ねていて、政治というしがらみが強さの根源であることと、自由に生きられないトレードオフを抱えています。マダムサリマンは強い力を持ちながら、全く自由に動くことができないため、自由に生きるハウルとソフィーを見て羨ましく思い、内心、この戦争に疑問を持っていたので、あっさりと終戦を提案します。
ハウルの解放
時間はさかのぼり、力尽くで駆り立てるマダムサリマンと戦うため、ハウルは戦いに出向こうとします。ソフィーは制止しようとしますが、「ようやく、守らなければならないものができたんだ、君だ」といって、隣国爆撃機からの爆弾回避とサリマン軍艦との三つどもえの戦いに出向きます。
ソフィーは戦争そのものから離れるため、ハウルのどこでもドアの魔法を外すべく、城からカルシファーを外そうとしますが、一瞬の隙を突かれて、荒れ地の魔女にハウルの心臓を持つカルシファーを奪われてしまい、ハウル+ソフィーVS荒れ地の魔女+サリマン+隣国という、かなりややこしい事態に陥ります。こうなってしまったのは、ソフィーが長女だから不器用という原作の設定。
今、戦いを制しているのは荒れ地の魔女ですが、ハウルを取り戻すため、城のどこでもドアを使ってハウルとカルシファーの契約の日にさかのぼり、契約のシーンに立ち会います。契約の瞬間に指輪が壊れ、ハウルが魔王になってしまったことを暗示します(暗示が多いです)。
マダムサリマン、荒れ地の魔女は、ともにハウルを締め付けますが、ソフィーだけが、自由で弱虫なハウルがいいと理解し、ハウルを魔王から戻すことができました。
また、ソフィーがカカシ王子の呪いを解いたため、ソフィーの「戦争は嫌」という意志を汲んで、王子は戦争をやめる判断をします。ハッピーエンドってわけね。この浮気者!って、犬に言ってるのよね。
最後のキスシーンが絵になる素敵なエンディング。
カルシファーは、ハウルからソフィーに移籍したので、ソフィーの城になり、間違い探しで締めくくりです。戦争に関わらない場所を探していたら、お空に浮かんでいました。
掃除婦監修のもと、洗濯物、掃除バケツを配置して、景観を改善するためにガーデニングを始め、動力を薪炭から魔導エンジンに変更。
結構、話はよく作り込まれていて、細かい発言一つ一つに意味があります。原作を読むと腑に落ちる箇所もあるので、一度、読んでみるといいかもしれないですね。以前はamazonで100円くらいで中古が出ていましたが、今見たら600円に上がっていたので、放送を見て、原作を読んでみたいと思う方が、結構いらっしゃったのでしょう。
かなり精緻な作りなので、そういう楽しみ方もアリかなと。
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